こんにちは、ゆりなです!
中学校の英語教員として6年間働いていました!
今日は、中学校の英語の授業についてです!
中学校の英語の授業って、すべて英語でやるべきなのかな?オールイングリッシュって言われているし…
こんな悩みを抱える先生に、わたしの6年間の経験を正直に話します!
オールイングリッシュだと生徒も先生も辛い!
6年間ではこのような結論が出ました!
もちろん、「生徒がみんな学習熱心で、勉強も得意!」という学校に勤めている場合は、オールイングリッシュでの授業が可能だと思いますが、「得意な子も苦手な子もいる」学校では、辛い場面も出てきます。
最終的には、子どもたちの実態を見つつ、調節するのがベストですが、わたしがオールイングリッシュは生徒も先生も辛いと考える理由を紹介します!

中学校の英語の授業をオールイングリッシュにすべきか


私は、中学校の英語の授業はオールイングリッシュは辛いと考えます。
理由は、受検には文法や長文などの問題が出てくるので、授業中に文法や長文をしっかりと教える必要があるからです。
オールイングリッシュは難しくても、
指示だけは必ず英語でする!
子どもたちが積極的に英語を使える工夫をする!
これらの工夫で、子どもたちは積極的に英語を聞いたり、話したりできる機会が増え、授業は英語を使う活発な場所になります。
授業中に先生が話す言葉が全て英語じゃなくても、子どもたちが英語を積極的に聞いたり、使う授業は作れるんです!
中学校の英語の授業:英語をたくさん使うのは素晴らしいが、オールイングリッシュだと辛い。
オールイングリッシュは生徒にも先生にも辛いと思う理由は、
文法などを教えるときに、構造やポイントなどを日本語で伝える方が理解しやすい
長文の解説を英語でするなんてしんどすぎる
「英語しか使わない」先生になると、生徒がコミュニケーションとりにくい
英語が苦手な子が思考を停止する(得意な子でもついてこれない時がある)
これらの理由があります。
中学生が進路を決めるための入試では、文法や長文の問題が出るため、英語の授業内でしっかりと疑問を解決する必要があります。
全部英語で教えていたら「ポイント」や「構造」、長文の解説などは、日本語で聞いたら理解できる子も理解できなくなってしまいます。
実際に、英語が得意なクラスでほぼオールイングリッシュで授業をしていたときに、
生徒:まったく理解できないまま進むのでついていけません。
と授業アンケートに記載があり、かなりショックを受けた経験があります。
また、英語しか使わない先生だと、生徒がコミュニケーションをとりにくいと考えます。
例えば、「授業中に体調が悪い」「質問をしたい」こんな時、英語が苦手な中学生は「英語を使わなきゃいけないならやめよう」と自分の思いを伝える機会を逃してしまうかもしれません。
授業中の生徒とのコミュニケーションはとっても大切なので、私は日本語を話す時間も作っていました。
英語が苦手な子が、英語の文法の説明を英語で聞いたら、「もういいや」と投げ出してしまう様子も想像がつきます…



中学校の英語の授業:オールイングリッシュの場合は、ジェスチャーや視覚資料なども準備して苦手な子に対応!
もし、学校の方針や、一緒に授業を組む先生の方針で、(または研究授業などの特別なシーンなど)
オールイングリッシュの授業が必要なら、ジェスチャーや資格資料を活用しましょう!
- 文法の構造
- 複雑な指示
- 難しい説明
これらも、パワーポイントやジェスチャー、写真などを使うことで、生徒の理解を助けることができます!
実際に、例を見せてみるとか、
パワーポイントを使って、文法の構造を視覚的にわかりやすくするとか、
いろいろな方法があります!
毎回準備していては時間が足りないと思うので、必要なときに必要な準備をしながら、生徒が理解できて楽しめる授業を作れるのがベストです!
中学校の英語の授業:最低限、指示だけは英語でしよう!
オールイングリッシュではなくても、
指示だけは英語にするだけで、授業の雰囲気はEnglishモードになります!
最低限、指示だけは英語でしましょう!



英語の授業中の指示が心配な方は、クラスルームイングリッシュの記事をまとめたものがあるので、チェックしてみてください!


本で読みたい方はこちらがおすすめ!
授業中に使える表現がたっぷり細かく紹介されています!
生徒が英語の授業で英語を話せるためにした工夫


先生が英語を話すのも大切ですが、やっぱり生徒が英語を使う機会が多いのが1番ですよね!
「オールイングリッシュではなくていいけど、生徒たちが英語がどんどん英語を使えるようになってほしい!」
そんなふうに考えていたわがままな私が(笑)、生徒が英語の授業で英語を話せるためにした工夫を紹介します。
生徒が話している様子をみることで「オールイングリッシュっぽい雰囲気」もつくることができます!笑
生徒が英語を話す工夫:スモールトークをとり入れる
私は授業の帯活動の時間に、頻繁にスモールトークをとり入れていました!
テーマに沿って、生徒がペアで話す活動です。
生徒たちに身近なテーマを設定することで、「伝えたいことはある」状態なので、積極的に楽しく活動してくれる場面が多かったです。
スモールトークのテーマについて、記事にまとめたので、気になる方はチェックしてください。


スモールトークを続けていくと、英語を使う抵抗感もなくなり、新しい表現も定着していきます!(時間はかかりますが!)
生徒が英語を話す工夫:活動中や活動後のフィードバックをする
スモールトークとも繋がりますが、
活動中や活動後にフィードバックをすることを意識していました!
スモールトーク中に生徒の様子を見て回ると
「〇〇って何ていうんですか?」という状況や生徒が自分の言いたいことを伝えられない場面が出てきます。
生徒全員が使えそうな表現があれば、活動の途中にフィードバックの時間を作って、生徒と表現を共有します!
そうすると、会話が続くようになったり、新しい表現を覚えるきっかけになります。
また、「活動中に日本語で会話をしている!」という場面にも遭遇するので、そんな時は、
活動の最後に、悪い例と、「こうなったら良いね!」という例を紹介します!
フィードバックをしつつ、活動の目的やいろいろな表現を生徒たちに伝えていくことで、生徒が安心して英語を使えたり、さらなる英語力アップにも繋がります!
生徒が英語を話す工夫:まるごと暗記シートでぺらぺら使えるように練習する
中学校1年生の教科書に生徒が使えるクラスルームイングリッシュが出てきます!
ただ、数回練習しただけでは、使うのが難しいので、わたしはまるごと暗記シートを準備していました!
↓こんな感じで、生徒が使える英語表現を10個くらい準備しました!
English | Japanese |
I have a question! | 質問があります! |
Mr./ Ms. 〇〇, please help me! | 〇〇先生、助けてください! |
Here you are! | はい、どうぞ。 |
ペアで、日本語と英語を変えながら練習する時間をとり、
それを授業の最初に何度か設定することで、
- クラスルームイングリッシュが自然と口から出るようになる
- ペアで練習するので、使うことに抵抗がない
こんな状況を作れます!



また、プリントを配布するときに「Here you are.」といって配布していると、生徒も真似して「Here you are.」「Thank you.」のやりとりができていました。
- 指示を簡単な英語でする
- クラスームイングリッシュが抵抗なく使えるために練習をする
- スモールトークを設定する
これだけで授業中の英語使用レベルはかなりアップします!
生徒が楽しめるくらいの英語を使って、生徒にも使ってもらうのが理想!


今日は「中学校英語の授業はすべて英語でするべきなのか」という課題に、英語の先生を6年間やってきた経験をもとに自分の考えや経験を紹介しました!
もちろん、
- 先生が頑張って英語を使っている姿を見せることが大事!
- 先生の英語使用でインプットの量が増える!
という意見もわかります!
ただ、文法や長文の解説をせっかくしたのに、生徒がちんぷんかんぷんなんて辛すぎませんか!
必要な場面で、生徒の様子をみつつ、英語をできるだけ多く使っていくことが大切だと私は考えます!
生徒も、先生も楽しい!
そんな授業づくりを応援します!
では、今日はこの辺で!
See you next time!:D
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