こんにちは、ゆりなです。
英語が大好きで留学を2回、英語教員を6年経験しました!
今日は、英語の授業作りについての記事です!
英語の授業にパフォーマンステストを導入しようと思うんだけど、どうやったらいいのか困っている。他の学校はどんな感じで実施しているのか知りたい!
そんな頑張る先生向けの記事になっています。
英語の授業にパフォーマンステストを導入しよう!
英語の授業にパフォーマンステストを導入しましょう!
実施前は私も「パフォーマンステストって未知の世界!」と思っていましたが、1年の流れをつくってしまえば、翌年からスムーズに実施できます。
また、授業の中で生徒全員分の英語のパフォーマンスを評価することは難しいので、しっかりと生徒の力を評価する上でも、パフォーマンステストの実施が必要です。
パフォーマンステストは、年度が始まる前に、計画を作成し、実施できるのがベストです!
間に合わなかった場合は、教科書のLessonの内容を確認しつつ、「ここならスピーキングが実施できそう!」などと計画を立てて実行するのがおすすめです!
英語の授業でパフォーマンステストを実施すると、4技能が鍛えられる
パフォーマンステストを実施することで、定期テストで評価できる「言語への知識」「書く」「聞く」以外の技能が正確に評価できます。
また、評価するということは、子どもたちがそのパフォーマンステストに向けて準備をするということです。
つまり、子どもたちがパフォーマンステストの実施前に、それに備えた練習をすることで、
英語に必要な4技能がしっかりと鍛えられます!
子どもたちの英語力アップのためにも、パフォーマンステストを実施しましょう!
パフォーマンステストがイメージできる本もあります!
やる気はあるんだけど、全然テストの内容がイメージできないんだよね…
基本的には、教科書の指導書についている「評価」の本を見て、パフォーマンステストの内容や採点基準を決めることができます。
ただ、「評価の本を見てもあまりイメージがつかない!」という方は、パフォーマンステストについての本も出版されているので、目を通してみるのもおすすめです。
評価シートもついていて便利です!
パフォーマンステストの種類【実践例付き】
パフォーマンステストのイメージを具体的にするために、パフォーマンステストの種類と実践例を紹介します!
パフォーマンステストは、
- 話す(スピーチ)
- 話す(やりとり)
- 書く
- 読む
- 聞く
のそれぞれの技能を評価します!
「話す」以外は、定期テストでも評価できるので、年度の計画を立てる際は「話す」を多めに設定するなどの調整が必要です。
教科書のLesson毎に求められる技能が読み取りやすい場合は、そのLessonに合わせてパフォーマンステストを設定しましょう!
例)「ラジオや番組の聞き取りが多いLesson」▶︎「リスニングテスト」を設定
では、それぞれのパフォーマンステストの内容や実践例を簡単に紹介します!
話す(スピーチ)
まず紹介するのは、「話す」テストのスピーチです!
事前に準備、練習をして、発表する「話す」技能を評価します。
私が使用していた教科書では、スピーチを準備・発表するレッスンがあったので、そこにそのままパフォーマンステストを設定していました。
- 自己紹介
- クラスメイト紹介
- 将来の夢について
- 卒業スピーチ
- アンケート調査の結果発表
このような題材でスピーチのパフォーマンステストを実施しました。
基本的には、生徒一人ひとりに発表する機会を作り、そのスピーチを聞いて、担当教員で評価をするという流れです。
教員一人で評価するのは偏りが出そうなので、他の英語の先生やALTに一緒に評価してもらうのもおすすめです!
話す(やりとり)
「話す」テストはやりとりもあります!
英語教員やALTと英語の会話で「やりとり」するテストです。
例えば、
- 週末の予定
- 夏休みの予定
- 自分の経験について
- 道案内
これらの題材で英語のやり取りをします。
やりとりのテストは、事前に準備できない質問を設定して、やりとりの力を評価します。
ただ、例題や基本的な答え方などを事前に練習する時間を設定することで、生徒の自信や英語力もアップします。
私の勤務していた学校では、テストの中に、
- 練習したら答えられる質問
- 練習していない質問
の両方を設定して、英語が苦手な子でも頑張ったら評価が上がる仕組みを作っていました。
英語が苦手でも、頑張りたい子は多くいるので、しっかりと事前に練習することで力がつくんです。
評価は、すごく簡単にしており、
文法完璧!
多少のミスはあるけど伝わる!
答えられない、全然伝わらない!
の3段階で行っていました。
評価を難しくしないことも、パフォーマンステスト実施のめんどくささやハードルを下げる大切なポイントだと考えます。
書く
「書く力」は、定期テストでも評価できます!
私たちの学校では
パフォーマンステストでは、定期テストでは時間が足りなくて実施できないものや事前に準備ができるものを実施していました!
例えば、
- 自分の町を紹介する
- 自分の学校について
- 田舎と都会、どちらに住むのが良いか
など、「テストでこの問題出したら時間足りないな!」と思うような長文の英作文問題をパフォーマンステストで実施しました。
また、長い文章を作るときや、サポートが必要な課題があるときは、授業内でライティングしたものをテストでいかせる形式にしていました。
例えば、
例)田舎と都会どちらに住むのが良いのか授業で考えて書く▶︎テストで同じ課題が出される
このような流れです。
いきなり見たことのない課題について書く力も必要ですが、
事前に書く練習をして、ライティングの形式を頭の中に入れることで書く力の向上にもつながるので、練習してからの実施もありですね。
読む
「読む」パフォーマンステストは、初見のもので実施していました。
30分くらいの時間をとって長文を読み、問題を解くパフォーマンステストです!
読む力も定期テストで評価できるので、テストには載せるのが難しい長文で実施していました。
長文の問題は、指導書の評価の本についてくる問題があるので、それを利用していました。
問題をそのままつかったら難しかったり、注釈を足す必要があったりするので、学校の子どもたちの実態に合わせてアレンジして使うのがおすすめです。
聞く
「聞く」テストは、指導書の評価の本についてくる課題とリスニングCDを使用していました。
定期テストと比較すると、若干長いかもしれませんが、特に大きな違いはありません。
3年生のパフォーマンステストでは、
ディスカッションで、それぞれが主張している内容を聞き取る。
という内容がありましたが、その他は定期テストで実施するものとあまり変わりません。
ただ、定期テストでリスニングの力を図るだけでは頻度も足りないので、年計の中にバランスよく設定しましょう!
英語の授業のパフォーマンステストの頻度
最後に、英語の授業のパフォーマンステストの頻度を紹介します!
基本的に1つのLessonで1つのパフォーマンステストです!
「このレッスンでは、この力をつけたい!」
という目標を明確にして、そのLessonの終わりに、パフォーマンステストを実施する、という流れです。
ただ、中学校3年生は学力テストが多かったり、受検があったりなど、全てのLesson毎にパフォーマンステストをするとかなり忙しくなるので、削れるところは削るのが、子どもたちにも先生方にも負担が少ないです。
年度前に計画を立て、1年のパフォーマンステストの流れも、授業開きの際に子どもたちに示すことが理想です!
またパフォーマンステストの実施日2週間前くらいには、子どもたちに
- テストの実施日
- テストの内容
- 例題
- 評価基準
これらをまとめたプリントを配布し、お知らせするのがおすすめです。
子どもたちもプリントを見ながらテストに備えることができます!
パフォーマンステストを実施してみよう!
今までの学校のスタイルがあったり、一緒に働く先生方のスタイルがあったりで、元からあるものを変えることは難しいかもしれませんが、
パフォーマンステストは子どもたちの英語力をしっかりと評価する上でも、英語力をアップする上でも大切です!
最初の計画は少し億劫ですが、ぜひパフォーマンステストを実施してみてください!
この記事が少しでも英語の授業でパフォーマンステストを実施するきっかけになると嬉しいです。
では、今日はこの辺で!
See you next time!:D
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