こんにちは、元中学校英語教員のゆりなです!
今回は、教員の部活動の顧問拒否について私の顧問拒否経験や教員経験からわかったことをまとめました!
部活動の顧問の負担が大きすぎる。もう限界…部活動を拒否したい!顧問拒否はできるのかな?
このように、部活動の指導に疲れ、部活動顧問拒否について考えている方の悩みを少しでも解決したい!という思いで書きました!
では、教員は部活動の顧問の拒否ができるのか、
そして部活動の顧問を拒否したり、負担を少しでも減らす方法を紹介します!
教員は部活動拒否ができるのか試みてみた
私は、6年間中学校の英語教員として働いていました。
子どもたちの成長をサポートすることや、英語の授業をすることはとても楽しく、教員の仕事にやりがいを感じていました。
ただ・・・
6年間勤務しましたが、ずっと自分が経験したことのない運動部の副顧問。
平日の放課後は何もできない部活動を見守り、土日は部活や大会で潰れてしまう…!
心身ともに限界に達しそうだったので、6年目を迎える前に、校内人事希望で「部活動の顧問を持ちたくない」ということを校長に伝えました。
面談でも、
「教員の仕事は本当に楽しいのですが、部活動だけが負担で。自分には指導もできないから、部活動の時間に自分の価値を感じられない。本当に辛い。」
このようなことを伝えたのですが、
「うちの学校は教員の負担を減らすためにも全員顧問性だから、部活動の顧問になることはお願いしたい。」と、あっさりと断られてしまいました。
残念ながら校長には「顧問をさせない」という選択肢はなかった
- 教員の本来の業務ではないこと
- 校長からは「お願い」という形でしか顧問の仕事を頼めないこと
- 自分は一切部活動顧問をやる気がないこと
これらをベースに、しっかりと主張できたら何かは変わったかもしれませんが、校長先生の様子を見ても、まだまだ若手の私に部活動を何も持たせないなんて考えていないということがわかりました。
当時は、私の勤務する学校にボランティア部があったので、「ボランティア部の活動にもっと参加したいので、部活動顧問を外してほしい」とポジティブな意見でも主張してみたのですが、運動部の副顧問とボランティア部の副顧問を兼任させられる地獄のような結果になりました(笑)
(この時に絶望して、あと1年我慢して教員を辞めようと決断しました…)
このように、
- 校内の人事希望調査書
- 日頃の面談
- 校内人事希望面談
3つの機会で、「部活動が辛い。顧問を外してもらえないか」と伝えるも、軽く流され、私の部活動拒否作戦は幕を閉じたのでした。
教員が部活動の拒否をするために
実際に、部活動顧問の辛さを理解して、部活動顧問拒否の失敗を経験した私は、教員が部活動の顧問を拒否するためにはどうしたらいいか考えてみました。
これから部活動顧問拒否にチャレンジする方の役に少しでも立つと嬉しいです。
実際に部活動の顧問拒否が実現できている先生はいる!
「教員に部活動の顧問の拒否は無理なのか?」と聞かれると、
答えは「いいえ!」です。
実際に、Twitterなどで学校の現場を発信している先生方の中には、「私は部活動顧問を拒否して、今は部活動を持っていません。」という先生方もいます。
人数は多くないですが、教員の部活動顧問拒否が、実現できることがわかります!
私が勤務する学校や周りの学校で、全く部活動は持っていないという先生は見かけませんが、
実際に部活動顧問拒否を成功している先生がいることも事実です!
つまり、自分の頑張りや環境に恵まれることで、部活動顧問を外してもらえる可能性はあるということです!
教員が部活動の拒否をするためには、校長先生と相談するしかない…
部活動を実際に拒否している先生がいるのはすごい!どうやって拒否したんだろう?
ここで気になるのが、「どうやって部活動顧問拒否を成功させたのか!」ですよね。
部活動を拒否するためには、校長と話し合う必要があります。
理由は、校内人事や部活動の担当は校長先生が決めるからです。
いくら自分が部活動をやらないと主張しても、校内人事一覧に「自分の名前 部活動顧問」と書かれてしまったら、自分がその部活の顧問だということになります。
部活動の顧問を拒否するためには、校長先生に自分の意思をしっかりと伝えるために、校長先生としっかりと相談することは避けて通れないです。
部活動を拒否するためには確固たる決意が必要!
「校長先生に相談をして、部活動顧問を外してもらおう!」
そう思っても、私の例や、他にも顧問拒否を拒否された先生がいるように、
部活動拒否を校長先生に認めてもらうのはなかなか難しいのが現状です。
その中で大切になってくるのが、「自分は部活顧問をしない!」という確固たる意思です。
実際に、教員の仕事は授業を教えることであって、
部活動は業務でもないし、校長先生に命令されることでもありません。
そのため、正式には部活動を拒否する権利があるはずなんです。
この事実と自分の強い意思をしっかりと校長先生に伝え、主張することが部活動顧問を拒否するためにとても大事な行動だと、強く主張できずに顧問拒否を断られた私は思います(涙)
部活動を外部に委託するために動き出すのもあり!
部活動顧問拒否の作戦として、部活動を外部に委託するために動き出すのもありです!
最近では、部活動を完全に外部に委託する学校もあり、教員はその時間授業準備などの本来の仕事ができるようになるので、外部に委託することで負担をかなり減らすことができます。
私の学校でも、外部講師希望調査が各部活顧問に配布されていましたが、人材がいなかったのか外部講師がついていたのは1つの部活動だけでした。
民間で部活動のプロ指導者を派遣してくれる会社もあるので、予算的があえば派遣してもらえると部活動をその方にお任せできますよね。
外部指導者がいる地域なら、外部指導者に部活動を任せるために積極的に動き出すのもありだと思います!
部活を完全に外部に移行することができたら、部活動の顧問は必要なくなるか、負担はかなり軽減されます!
教員の部活動拒否が難しいなら、自分で負担を減らすしかない!
部活動顧問を断ることができたら、心身の負担はかなり軽減します。
ただ、部活動の顧問を拒否するのが難しい場合が多いのが学校現場の現状です。
部活動拒否が難しい場合は、自分で負担を減らすしかありません!
「今まで行ってきた部活の形が変わってしまう…」
「保護者に何か言われるかもしれない…」
いろいろな不安はあると思いますが、大事なのは心身の健康です!
心も体もボロボロになってしまう前に、できるかぎり仕事の負担を減らすことをおすすめしたいです。
部活動の負担軽減作戦①:主顧問になって休みを増やす
自分が主顧問の場合は、練習時間を短くしたり、休みを増やすなどして部活動の負担を減らすことができます。
練習時間や練習日程を設定するのは主顧問ならではの権利です!
- 必ず週2回は休みにする
- オフシーズンは土日休み
- 休日の練習を隔週にする
- 平日の練習時間を短くする
このように、練習時間や日程の調整をすることで、部活動に拘束される時間を減らすことができ、負担軽減につながります。
自主的に部活動に入った生徒でも、休みになると意外と喜んだりしますよね(笑)
私の旦那さんが野球部の主顧問だった時は、野球のオフシーズンは土日の練習をオフににしていました。
生徒たちもうれしそうだったと聞いています。
もし、部活オフに抵抗がある場合は「自主トレの日」と設定することで、「休みがいきなり増えた感」も軽減できるかもしれません。
この他に、生徒が主体的に部活動をする時間を増やすなど、安全面も考慮しつつ練習メニューで教員の負担を減らすこともできます。
私が勤めていた学校で、ある先生は部活動の前半は、生徒の体づくりのために筋トレや体力づくりを生徒たちで行う時間にしていました。
時間的な負担が減るのはかなり大きいので、主顧問の場合は積極的に部活動の時間やスケジュールの調整をすることで負担を軽減することができます。
部活動の負担軽減作戦②:副顧問になる
次に紹介する部活動の負担軽減作戦は、副顧問になることです!
学校で行われる人事希望調査書に、「部活動の副顧問を希望する」という旨を書き、校長先生にもその意志を伝えます。
副顧問になっても、毎回部活動に顔を出していたら、負担の軽減にあまりつながらないので、
- 部活動の会計や部活動整理簿の管理をする
- 主顧問が部活動につけない時に、部活動をみる
このように事前に、主顧問の先生と役割分担をすることがおすすめです。
私も運動部の副顧問になって初めの頃は顔を出していましたが、仕事が終わらないこともあり、主顧問の先生と相談をして、仕事が忙しい時は職員室にいてもいいという許可をもらいました!
ほとんど職員室で過ごし、部活動の事務作業は積極的に担当しました。
自分がわからないスポーツの顧問をすること、副顧問としての立場の難しさも理解してくれる先生だったので、本当に感謝しています。
副顧問になることで、主顧問の先生と役割分担をし、負担を軽減しましょう!!
部活動の負担軽減作戦③:外部指導者にお願いする
最後の部活動の負担軽減作戦は、外部指導者にお願いすることです!
学校や地域の差があり、難しい場合もあるかもしれませんが、外部指導者が指導してくれる環境がある場合は積極的に人材を活用することで、部活動の負担を軽減することができます。
- 自分の専門の部活動ではないのでメニューを考えるのが大変
- ずっと部活動についている余裕がない
- 技術面の指導に自信がない
こんな時、そのスポーツを専門でやってきた外部指導者がいたら、心身の負担が減りますよね。
部活動の負担が大きく、外部指導者がお願いできる環境なら、積極的に活用することで心身の負担を減らすことができます。
部活動顧問拒否が難しく、この先もこの仕事が続くのにうんざりしたら転職もあり。
今日は、
- 教員の部活動顧問拒否
- 部活動顧問の負担軽減
これらについて私の経験や、部活動に携わった経験から、まとめさせていただきました!
私は、この先もずっと教員の本来の業務ではない部活動にくるしめられる人生は嫌だとおもったのが教員をやめた理由の1つでもあります。
部活動の顧問を拒否できてもまた次の学校ではどうなるかわからない、
校長にお願いされたら断れないし、周りの先生にどう思われるか考えるのも嫌…
このように、「教員の人生がこれからも続くと思うと辛い」という場合は、他の仕事を検討してみるのもアリかもしれません。
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リクナビNEXTは、無料会員登録で仕事を探すことができるので、暇な時間にちょこちょこ見るのも楽しいです。
部活動はこれから地域に移行されていく…という話も出ているので、少しでも早く先生方の負担が減って本来の業務に集中できることを祈っています!
自分の人生なので、自分の心や体の健康を大切にして、自分が楽しめるように人生をアレンジしていってください!
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
また、次の記事で会いましょう!
See you next time!:D
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