こんにちは、ゆりなです。
この記事をクリックしてくれたあなたは
「英語教員として頑張っていきたい!」「英語教員ってどのくらい勉強したらなれるの?」
または、
「英語教員になったけど、英語力ってどこまであげたらいいんだろう?」
と思っているのではないでしょうか。
この記事は、そんなあなたのために書いています!!!
英語教員として頑張りたいんだけど、実際に必要な英語力ってどのくらいなの?文科省の基準と実際の学校現場の声も聞きたい!

結論:英検準1級があれば、ノーストレスで教員生活が送れる!
結論からお伝えするとやはり英検準1級を持っていると安心です。
でも、持っていない先生もたくさんいるので、持っていないからと言って困ることはそんなにありません。
では、この結論について深掘りしていきますが、
記事を書いているわたしについて簡単に自己紹介させてください!
この記事を書いている人
- 筆者は英語大好き。
- 英検準1級は取得済み。1級の2次試験で惜しくも敗れる。
- 英語教員歴6年。文科省指定研究も経験。
- 留学経験はニュージーランドに3ヶ月とアメリカに10ヶ月。
- 海外旅行も大好き。
この記事は、
この記事を読むメリット
- 文科省が定める英語教員に必要な英語力がわかる
- 実際の学校現場の英語力から、現実はどのような力が必要かわかる
- 英語教員を目指すための行動がわかる
- 今後の英語教員としての生き方を考えるきっかけになる
TOEICなどの基準もありますが、学校で過ごしていると教員も、生徒も「英検」と関係が近いし、わかりやすいので、英検に絞って解説します。
英語教員ライフの参考になれるように書いていくので、ぜひ最後まで読んでください!
英語教員に必要な英語力(文科省)

始めに、文部科学省が英語教員に求める英語力についてです。
「準1級って書いてあるんでしょ。」と思いつつ、インターネットを探してみたのですが、
文部科学省のHPに「英語教員はこのレベルの英語力を持っていなきゃいけない!」と明確な記載はありません。
ただ、「英語教員 文科省 英語力」で検索すると1番上に出てくる平成30年度「英語教育実施状況調査」には、「英検準1級」という言葉が出てくるので、やはりそのくらいの力が求められていることが読み取れます。
文科省が定める基準
平成30 年度「英語教育実施状況調査」にはこのような表記があります。
英語教師の英語力
CEFR B2レベル(英検準1級)相当以上のスコア等を取得している英語担当教師の割合は、 中学校、高等学校ともに増加傾向にある。
平成30 年度「英語教育実施状況調査」概要
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/04/17/1415043_01_1.pdf
この調査は、毎年各学校で行われるもので、
- 自校の生徒の英検レベルはどのくらいか
- 教員は授業中にどのくらい英語を使っているか
- スピーキングやライティングのテストを実施しているか
- 教員の英語力はどのくらいか
などの項目があります。
「英語教師の英語力」を調査する文言の中に、先ほど引用した
”英検準1級相当以上のスコアを取得している英語担当教員”
という言葉が入っていることから、
文科省が英語教員に求める英語力が”英検準1級相当だ”ということがわかります。

学校教員としての経験からの実感

私は英語教員として、6年間学校現場で働きました。
今後、ますます子どもたちの英語力アップに力を入れていくであろう学校の状況は、変わっていくと思いますが、
私が実感した「英語の先生に必要な英語力」について紹介します。
英検準1級を持っているとノーストレス
文科省が定める基準の1つである
英検準1級。
とりあえず、これを持っていればノーストレスで仕事ができます。
これは、先ほども触れましたが、私が勤めている学校では、「生徒と英語教員の英語力調査」が、毎年されていました。
この中の「教員の英語力はどのくらいか」という項目。
ここに英検準1級を持っていれば、あっさり回答できますが、持っていない場合、なんか嫌じゃないですか?
個人的には、調査のたびに
「英検準1級レベルの資格を取得しろ〜!しっかりしろ〜!」
と言われているような気がします笑
また、都道府県にもよりますが、私が務めていた地域は、準1級を持っている教員が少なかったため、
都道府県が設定する英語教員研修も、準1級を持っている教員からまず声がかかりました。
つまり、
英語教員になって、研修にも参加して、スキルアップも目指すぞー!
と思っている方は、取得することをおすすめします。

英検2級、さらに4級くらいの先生も・・・!

とはいえ、やる気が起きない方もいると思います。
そこまで英語得意じゃないんだよな。準1級のスピーキングとか無理すぎ。
私は英語が好きで、当時はやる気に満ち溢れていたので、なんとか取得にこぎつけましたが、
- そんな余裕ない
- 英語そんなに得意じゃない
- スピーキングとかしんどすぎ
こんな場合もありますよね。
ここからは、実際の学校現場についてお話しします。
実際は、
- 英検2級くらいの先生が多い印象
- 「英検ってあんまり興味がなくて」と4級くらいの先生もいる
こんな状況です。
これは、教員採用試験の際に、「英検何級を持っているか」という基準がないからです。
なので、実際は、文科省が定める英語検定のレベルを取得していなくても、英語教員として働くことは可能なんです。
大事なのはどのくらい英語を勉強したか、しているか
え、じゃあ英語話せないけど、英語苦手だけどいける?
ここは難しい判断ですが、大事なことは
英語をどのくらい勉強したか、しているか
だと私は感じています。

- 授業をオールイングリッシュでしてください
- 先生が積極的に英語を使って、生徒たちの見本となってください
- 生徒たちが英語を使う活動を増やしてください
このように、英語教員は英語を積極的に使うことを求められます。
そのため、もしペラペラじゃなくても、
- クラスルームイングリッシュを練習して使う
- 活動の中で使う英語はあらかじめ予習して使えるようにしておく
- 文法の知識は誰にも負けないなどの強みがある
このようなことが求められます。
もともと英語が苦手で話せなくても、しっかりと準備、勉強すれば大丈夫。
先ほど登場した、英検を4級くらいから取得していない英語の先生も、
大学時代に海外留学をしていた
という経験を活かし、英語の授業を英語でできていました。
授業を作る力の方が大事・・・?
もちろん英語力ってすごく大事ですが、
公立中学校で英語を教えていると感じるのは、
授業を作る力が大事!
ということです。
英語を学習する中学生は、
- 英語が好きで意欲に溢れている子
- 好きではないけど、受検に必要だから勉強する子
- 好きじゃないし、勉強したくない子
など、それぞれのモチベーションが全く違います。
こんな状況の中、
ガチで英語の勉強頑張ってきたから、英語使いまくって、実力を見せつけてやるー!!!
と思って、英語を使いまくると、
- 英語が好きな子は、ますます英語力が高まる
- 受検のために勉強している子は、「文法を日本語で教えてほしい」と不満を持つかも
- 英語が好きじゃない子は絶望する
こんなことが予想されます。(私の経験はこんな感じでした笑)
そのため、中学校の英語の先生として大事なのは、
- 生徒のことを理解して
- 授業中は寄り添って
- いかに楽しく
- 英語を学べる環境を作るのか
の方が大切なんじゃないかなって思います。
もちろん、
授業力 + 英語力
これが理想なんですけど、ね!
英語力以外にこんな経験が活きるかも!

ここからは番外編です。笑
英語教員を経験していると、
「あ!あんな経験をしていたらな〜」とか、
「この経験していてよかったな〜!」
と思うことがあるので、紹介します。
英語が嫌いだった
英語の先生をする方って、きっと英語が好きな方が多いと思います。
でも、生徒たちの中には英語が嫌いな子が結構います笑
コミュニケーションを取らなきゃいけないし、
初めてみる言葉だし、
覚えなきゃならないし・・・
英語を勉強する子どもたちは大変です。
そんな中、教える先生がもともと英語を嫌いだったら、
その先生がどうやって英語の勉強を頑張れたか
を伝えることができるんです。
英語が苦手な生徒にとっては、先生の「私も苦手だったよ」という共感は嬉しいだろうし、
自分が英語を教える際にも役立つと思います。
「英語が嫌いだったから教えたい!」そんな先生って素敵だなって思います。
海外旅行や外国の方と話した経験がある
海外旅行の経験や、外国の方と話した経験は、英語教員をする上で大事です。
- 他の国に行ってみて感じたこと
- 外国の人と話したエピソード
- 実際のコミュニケーション力
これらの経験について話すことができると、
子どもたちは、自分が使う場面をイメージすることができたり、より英語に興味を持つきっかけになると思います。
授業をしている時も、海外の話とか、学生時代の経験を聞きたがる生徒って必ずいますよね笑
英語の授業をしているときより、海外の話をしている時の方が生徒の目がキラキラしていたこともありました。
まとめ

英語教員として
- ノーストレスで働きたい
- 自信を持って英語を教えたい
- 研修などにも参加し、授業力も向上させたい
- 英語力で生徒に負けたくない
こんな気持ちを持って働きたいなら、英検準1級を取得することがオススメ。
英語教員になる前に取得していなくても、「英語教員のための英検取得補助」制度などもあり、検定が安く受けられたりします。
ちなみに、私は大学を卒業してすぐ、留学をしたので、帰国後すぐに受検しました。実際、正採用で部活、担任、教科、分掌の仕事などで忙しくなると勉強する時間の確保するのも難しいところ。
焦って取得する必要はないので、自分の人生プランを考えて、必要だと思った時に、動いてみてください。
何か質問があればコメント、お問い合わせフォームやTwitterを通して連絡をください!
では、See you next time!